『クローズ』

『クローズ』は、高橋ヒロシによる日本の不良漫画作品。1990年から1998年まで『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載された。
週刊少年チャンピオンで、2008年50号から2010年28号まで連載。脚本/武藤将吾・漫画/内藤ケンイチロウ)。単行本は全9巻。

題名の由来、不良少年のことをカラス(CROW)に例えたことから付けられている。本作が始まった当初は、「カラスの学校」と異名を取る超不良校、鈴蘭男子高校に転校して来た主人公・坊屋春道を軸に据え、様々な強敵とけんかを重ねていく。
主要登場人物は全て男性である。高校が舞台であるが、授業、部活動等の学生生活の風景はほとんど描かれず、教師も端役以外では登場しない。ただひたすら、けんかや遊びといった不良的な青春を謳歌するのみである。
『クローズ外伝』は、クローズ本編の人気脇役キャラを主人公に据えたサイドストーリー集である。『続クローズ外伝』には、本編での描写が薄かったキャラを掘り下げて描いた短編が2編収録されている。
『月刊少年チャンピオン』において、8年間の長きに渡って人気を博し続けた本作だが、連載誌がマイナーだったため、長らく「知る人ぞ知る名作」といった扱いをされていたが、連載終盤、ダウンタウンの松本人志が、番組中で「クローズを全巻集めている」と発言したことから、知名度と人気が爆発的にアップ。現在では、1990年代を代表する不良漫画であるとの呼び声も高い。
2006年6月より、完全版が刊行されている。
舞台となる鈴蘭男子高校の校舎は、高橋が通っていた、福島県立坂下高等学校をモデルに描かれていた。
各2度のOVA化と実写映画化等が成され、他にもゲーム化や高橋以外の漫画家の手による外伝作品なども複数発表されている。�煖エの作品の中では、最もメディアミックス色の強い作品である。

作品概要

『クローズ』という題名は、不良少年をカラス(CROW)にたとえたことから付けられている。開始当初は「カラスの学校」の異名を取る超不良校・鈴蘭男子高校に転校してきた主人公・坊屋春道を軸に据え、様々な強敵と喧嘩を重ねて友情を育んでいく様子を描いていた。物語が進んでキャラが増えてゆくにつれ、群像の中の個人描写にも重点が置かれるようになっていった。
登場人物は基本的に全て男性である(モブキャラを除いてであるが、それさえも数回しか登場していない)。主に学校が舞台であるが、授業、部活動等の学生生活本来の風景はまったくと言ってよいほど描かれず、教師も端役以外では登場しない。ただひたすら喧嘩に遊びといった不良的な青春を謳歌するのみである。
物語の舞台は作者の在住する長野県松本市をモデルにした架空の地域だが、「この街」といった抽象的な言葉で呼ばれ、具体名は明かされていない。
番外編である『クローズ外伝』は、本編の人気キャラを主人公に据えた3編からなるサイドストーリー集となっており、『続クローズ外伝』には、本編での描写が薄かったキャラを掘り下げて描いた短編を2編収録。同じく番外編の『その後のクローズ』は文字通り、本編終了後のエピソードが2編収録されており、後述の『WORST』と本編との間を繋ぐ位置付けになっている。
本作品を元に、『リンダリンダ』(ゆうはじめ)や『春道』(鈴木大)といったスピンオフ作品も作られている。
単行本は全26巻+外伝3巻。2006年6月より完全版が全19巻+外伝2巻刊行され、2007年6月からは『クローズイラストBOOK』が刊行中である。
物語の主要な舞台となる鈴蘭男子高校の校舎は、福島県立坂下高等学校、若松第一高等学校がモデルとなっている。
2001年より『月刊少年チャンピオン』で、本作終了より2年後という設定の正統な続編『WORST』が連載されている。